アクアリウムでよく言われている話に以下のようなものがあります。
「水槽で飼える魚の数は、水槽の容量(L)÷魚のサイズ(cm)の合計である」
例えば、50Lの水槽に5cmの魚であれば10匹、10cmの魚であれば5匹まで、ということです。
以前からホントかな?と思っていましたが、偶然検証できたので記事にしてみました。
検証環境
水槽:30cmキューブ/水量 26L/ベアタンク
濾過:エーハイム エココンフォート2232+水作エイトS
※30cmキューブには、やや過剰な濾過環境
住人:セルフィンプレコ 18cm
オスカーの食事用に小赤50匹を購入したのだけど、たまたまストック用の水槽の空きがなかったため、各水槽に分けて入れることにしました。
検証1
小赤17匹 3cm × 17 + プレコ18cm = 69cm
26Lの水に対して、2.6倍の過密状態
とりあえず小赤購入日にこの水槽には17匹入れました。
まあ、過密だが徐々に減っていくから大丈夫でしょ、という感覚。
しかし、2日くらいで白濁り発生、水の臭いも生臭くなってしまった。
水質チェックしてみると、硝酸塩の値がヤバめ。
この状態では1週間持たないでしょう。。。。
検証2
小赤10匹 3cm × 10 + プレコ18cm = 38cm
26Lの水に対して、1.5倍の過密状態
急いで換水し、小赤を10匹に減らした。
4日ほどこの状態を続けたが、白濁り、臭いとも改善せず。
検証3
小赤5匹 3.5cm × 5 + プレコ18cm = 35.5cm
26Lの水に対して、1.35倍の過密状態
更に減らして5匹にしたところで、水質が改善してきた。1週間ほどで白濁りがなくなり、臭いもまあまあな感じに。
※本当は土の匂いがするのがベストだが、生臭さが消えて無臭になった。自分的には、悪くないが油断できない状態。
結論
ウチの環境では26Lに対して、合計35.5cmでギリギリという結果でした。
濾過能力が水量に対してやや過剰なことと、この状態でも水質がそこまで良くなっていないことを考慮すると、
「L÷cmの考え方は一つの基準になる」と思います。
但し、3cmの魚10匹と30cmの魚1匹では当然必要な環境は異なりますので、あくまで目安として考えた方がよいでしょう。
そしてもう一つ大事なこと。
濾過能力が十分であれば、ある程度の環境の悪化にも耐えられるということ。
今回は分かり易い状態の変化だったけど、水槽の環境は気づかないうちに悪化していることも多いです。
そんな場合でも、余裕のある濾過能力があれば突然生体が☆になる、ということを避けられるかもしれません。
濾過能力は余裕をもたせておくことを強くお勧めします。
ではでは。
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