アクアリウムの掃除用品の中でも超有名なプロホース。
一度使うと手放せないほど便利な商品ですが、何も考えずに使うとちょっと不便だと思う場面もあります。
そこでプロホースを快適に使う上でのポイントとなる飼育環境に適したサイズ選択と、使う上での注意点を紹介したいと思います。
飼育環境に適したサイズ選択
プロホースにはS,M,Lの3つのサイズがあり、自分の飼育環境に適したサイズを選択することで、より快適に使用できます。
適したサイズを選ぶにあたってのポイントは以下となります。
- パイプの長さ
- 底砂の種類とパイプの径
- 吸い込むスピード
パイプの長さ
それぞれのサイズでのパイプの長さは以下の通りです。
Sサイズ 300mm
Mサイズ 340mm
Lサイズ 440mm
短かすぎると使用中に水中に手を入れることになり、ちょっと不便です。
逆に長すぎる場合、とくに使いにくいことはないのですが、水槽の上のスペースに制限がある場合は、極端に使いにくくなる場合もあるので注意しましょう。
基本的にはパイプの長さと使用する水槽の水深が同じくらいのものを選べば問題はないです。
但し、奥行きの長いワイド水槽で使用する場合、奥の方に届かない場合もあるので長めがよいです。
底砂の種類とパイプの径
これ意外と重要です。
ちなみに各サイズでのパイプ径は以下の通りです。
Sサイズ Φ16.2
Mサイズ Φ27.5
Lサイズ Φ27.5
MサイズとLサイズはパイプの長さが違うだけで径は変わらないですね。
で、パイプ径と底砂の関係ですが、例えば、大磯のようにある程度大きな粒の砂利をSサイズで掃除すると、砂利が邪魔してなかなか下の方まで届かないんです。この場合、M、Lを使うとストレス無く掃除ができます。
逆に田砂やそれより細かい粒の砂をM、Lで掃除するとすぐに砂が上まで上がってきてしまって、水と一緒に結構な量の砂も排出してしまいます。
付属品で流量調節ができるクリップもあるので、ホースの部分を押さえることで流量を弱くすることはできるのですが、これ意外と面倒なんです。
元からSサイズを使うと手放しでできるので快適さが違います。
ちなみに、ガーネットサンドの場合は比重が重いのでMサイズでもストレスなく使えます。
砂では津軽プレミアムという商品が吸い上げが少なくてMサイズでもギリいけます。
(手放しでは無理です)
吸い込むスピード
SサイズはM、Lに比べてパイプの径が細い分、吸い込むスピードが遅くなります。
どのくらい違うかを計ってみました。
10Lの水を吸い出すのにかかった時間は、
Mサイズ 4分30秒
Sサイズ 10分10秒
と、約2.25倍の差がありました。
どうでしょう。意外と大きな差がありましたね。
当然吸い込むスピードが速い方が換水にかかる時間が短くなるので、MやLのほうが良いように思いますが、吸い込むスピードが速いというのは、単純にメリットだけという訳ではありません。
スピードが速いということはそれだけ換水に時間をかけることができる時間が少ないということです。
プロホースを使って砂利などを掃除する場合、部屋で掃除機をかけるように水槽の中を左から右、前から後ろといったように徐々に綺麗にしていきます。
水量のそれほど多くない水槽でMやLを使うと、砂利掃除が終わらないうちに予定していた換水量に達してしまって掃除しきれないことがあります。
個人的には30cmキューブ(水量25L前後)よりも小さな水槽では、Sでないと砂利掃除が十分できないことがあります。
ベアタンクの場合は掃除は瞬間で終わるので、どんなに小さな水槽でもMのほうがお勧めです。
プロホースを使う上での注意点
ポンプを押しても吸い込まない
とても便利なプロホースですが、たまにポンプを押しても水を吸い上げていかない場合がありますが、以下のいずれかが原因のことが多いです。
接合部が緩んでいる、もしくは亀裂が入っている
パイプの接合部、もしくはホースの接合部が緩んでいると水を吸い上げないことがあります。
また、吸い上げたとしても緩んだまま使用していると、使用中に外れて大変なことになることがあるので要注意です。
一度、使用中にホースが外れて噴水状態になり、周り中水浸しになったことがありました。
それ以来、使用前に接合部を締めるようにしています。
また、パイプとの接合部に亀裂が入ることも割とよくあるようです。
この場合、基本的には買いなおしたほうがよいでしょう。
シリコン弁にゴミが挟まっている
シリコン弁(オレンジ色の部分)は、逆流を防ぐものなので、ここに硬めのゴミなどが詰まると吸い上げなくなります。割と見落としがちなので、吸い上げの調子が悪いときはチェックしましょう。
ホース内に水が残っている
排水側のホース内に空気の部分を挟んで水が残っている箇所があると、うまく吸い上げない場合があります。この場合は、ホース内の水を抜いてあげるだけで解決します。
まとめ
いろいろ書きましたが、アクアリウムをするにあたっては必須級のアイテムだと思います。
使用したことがない方は、是非一度使ってみてください。
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