白点病の特徴とアグテンでの治療方法

豆知識・コラム

白点病は我が家でもたびたび発生していますが、正しく対処すれば割と完治しやすい病気です。

白点病の特徴

白点病は、白点虫が寄生することで発病します。
水槽内で自然発生はしないので、新しく導入した魚や一緒にやってきた飼育水から白点虫が水槽に侵入することが主な原因となります。
白点虫が混入したからといって発症するわけでもなく、水質の悪化や魚が衰弱しているなどの要因と複合した場合に発症することが多いです。(だから水質の維持が大事!)

発症すると魚がかゆがって、底砂や、流木、水草などに体をこすりつけます。
その後、ゴマ粒より少し小さい程度の大きさの白い粒粒(白点虫の卵)が魚の体中に出てきます。

白点病治療中の黒出目金

白点病は死に至る危険な病気、とされていることも多いですが、経験上は白点病で魚が死んでしまったことはありません。(白点病治療で弱ったところに別の病気を併発して死んでしまったことはあります)

ただし、感染力が強いので水槽内で1匹白点病にかかってしまうと、次々とほかの魚も発症してしまいます。

白点病の治療方法

治療方法としては一般的には以下があります。
・塩水浴
・メチレンブルー
・アグテン
・グリーンFリキッド
・鷹の爪(唐辛子)

ウチでもグリーンFリキッド以外は一通り試しましたが、現在では隔離せずに本水槽でのアグテン治療一択です。

隔離しないのは、隔離治療自体が難しいのと、隔離して治療しても既に本水槽内で感染してしまっていて、結局本水槽自体に投薬するハメになることが多いからです。
メチレンブルー、鷹の爪に関してはウチの例では効果が確認できませんでした。
(あくまでウチの場合、です)

アグテンの一番良い点は、水草・バクテリアにダメージを与えないため、本水槽に使用可能なことです。

アグテンを用いた治療の手順としては以下となります。

水槽の水温を上げる

水温を30℃程度に上げます。一気に上げると魚に負担がかかるので1日1℃程度上げていきます。
水温を上げるのは以下の目的です。

・白点虫が高温より低温を好む
・温度を上げることで白点虫が卵から成虫になるサイクルを短くする

白点病は魚に寄生している卵の状態だと薬の効果がありません。温度を上げることで通常1週間程度のサイクルを4日間程度まで短くし、投薬期間を短縮できます。

投薬量と投薬間隔、換水の目安

投薬の規定量は45cm水槽で3mL、60cm規格水槽で6mLです。
投薬後は3日程度空けて、1/2換水し再度、規定量投薬・・・を繰り返します。

経験上、1,2週間で白点虫を撲滅できます。
目視で魚の体に白点が確認できなくなってから1週間程度投薬を続けるのがよいでしょう。

治療完了後

そのまま通常の飼育に戻って構いません。

アグテン使用時の注意点

海水魚・古代魚には使用不可、ナマズ系には用量を減らして

注意書きにポリプテルスやアロワナには使用不可と記載があります。
また、薬に弱いとされているプレコやコリドラスに使用するときは規定量の半分から3分の1で使用するとされています。プレコやコリドラスが白点病にかかったことがないので試したことはありませんが。

水槽のシリコンやエアーチューブへの着色

メチレンブルーほどではないですが、アグテンも使用すると水槽のシリコンやエアーチューブに青色の色素が付着します。
買ったばかりの水槽のシリコンが青くなったときには凹みましたが、普通に飼育を続けているとそのうち色は消えていました

濾過装置の活性炭やゼオライト等の吸着素材は取り除く

薬の成分を吸着して効果が落ちてしまうようです。

投薬中は直射日光は当てずライトの照射は最低限で

直射日光のあたる場所に水槽がある場合は、水槽を移動するか水槽を遮光物で覆うなどしたほうがよいようです。
ライトの照射に関しては諸説ありますが、ウチでは投薬期間はライトは消灯しています。

まとめ

経験上、隔離水槽での治療は管理が難しくなかなか完治にもっていけたことがありません。

そういった意味で、腕に自信のない方は本水槽に投薬可能なアグデンでの治療をおすすめします。

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