熱帯魚を飼育する上でヒーターは欠かせないアイテムですが、色々な商品があってどれを選択するか迷ってしまいませんか?
そこで、ヒーターを選ぶときのポイントとおすすめのヒーターを紹介します。
Contents
ヒーターを選ぶ際のポイント
ヒーターのタイプ
熱帯魚飼育で使用するヒーターには大きく分けて3つのタイプがあります。
サーモスタット分離型
サーモスタットとは温度を調整するための装置です。
温度センサーで水温を計測し、ヒーターをON・OFFすることで水温を一定に保ちます。
サーモスタット分離型とは、サーモスタットとヒーターが独立しているタイプです。
<メリット>
・温度調節ができる
細かい温度設定が必要な飼育環境の場合サーモスタットは必須です。
また、病気にかかったときに温度を上げて治療するなども可能です。
・故障、交換時の費用が安い
一番多いヒーターの故障や定期交換の際、サーモ分離型ならヒーターのみの交換でよいので費用を抑えることができます。
<デメリット>
・値段が高い
3つのタイプの中では一番初期費用がかかります。
・場所を取る
サーモやセンサーが独立している分、場所を取ります。
コードが多いのも水槽周辺がごちゃごちゃするのでマイナスポイントです。
サーモスタット+ヒーター 一体型
サーモスタット分離型と似ていますが、サーモスタットとヒーターが一体化していて分離できないタイプです。
<メリット>
・温度調節ができる
サーモスタット分離型と同様に細かく温度設定ができます。
・価格と機能のバランスがよい
温度調節可能で価格も3タイプの真ん中でバランスがよいです。
<デメリット>
・故障すると全交換で高くつく
ヒーターが故障した場合でも、サーモ部も含めて全交換の必要があります。
オートヒーター(温度固定型)
はじめから設定温度が決められているタイプです。
26℃のものが多いですが、メダカ用の23℃のものや28℃のものなどもあります。
<メリット>
・お手軽
余計なことを考える必要なく、コンセントを差すだけで使用可能です。
・安い
3つのタイプの中では一番安いです。
・コンパクト
機器がヒーター部のみのため、水槽の中も外もすっきりとレイアウトできます。
<デメリット>
・温度固定
温度調節はできないので、自由に温度を変えたい飼育環境には適しません。
温度固定で問題ない場合は、特にデメリットはありません。
ヒーターの容量
ヒーターは飼育用品の中で電気代が一番かかる器具です。
特に水量に対して能力の不足しているヒーターを使用すると、ずっと加温状態が続くため電気代が高くなります。また、稼働時間が長くなることでヒーターの寿命も短くなります。
電気代の面では、水量に対して大きめの容量のヒーターを選んでもよいのですが、容量が大きくなるとヒーターも大きくなります。ヒーターは水槽に入れると意外と存在感があり、景観を損ねたりレイアウトに制約が出てしまったりするので、必要以上に大容量のヒーターを導入することはお勧めできません。
水量に適した容量のヒーターを選ぶことが重要です。
水量とヒーター容量の目安はおおよそ以下のようになります。
水槽サイズ | 水量 | ヒーター | 電気代※ |
30cm水槽 | 20L | 50W | 250円 |
45cm水槽 | 40L | 100W | 500円 |
60cm規格水槽 | 60L | 150W | 750円 |
90cm規格水槽 | 150L | 300W | 1500円 |
※電気代は使用環境により大きく変わります。
左の金額は以下の環境での目安です。
・1年のうち5ヵ月間使用した場合の月割平均
・設定温度は26℃
・マンション屋内で飼育(冬場でも室温10℃以上)
その他ポイントとなる機能
安全カバー
ヒーターを覆う樹脂製のカバーです。
構造上メリット・デメリットがありますので自分の飼育環境に照らし合わせて、カバー付きを選ぶか、カバー無しを選ぶか決めましょう。
<メリット>
・魚やエビが直接ヒーターに触って火傷をするのを防ぐ
よほどノロマでない限り火傷することも少なそうですが
・プレコなどがヒーターを齧って破損するのを防ぐ
<デメリット>
・スリット(隙間)から小型の魚やエビが入り込むと最悪の場合☆になる
空焚き防止
ヒーターは水の外で加温をするとものすごく熱くなります。
誤ってヒーターが水の外に出てしまい、加熱し続ける状態を空焚きと言います。
昔は空焚きが原因の火災事故もあったようですが、東日本大震災でヒーターが原因の火災が8件発生したことを受けて2015年に法改正され、空焚き防止機能が必須となりました。
2016年以降に発売されているヒーダーには全て空焚き防止機能が備わっています。
横置き・縦置き対応
水槽のレイアウトを考える上で、ヒーターが縦置き・横置きどちらにも対応していると自由度が広がります。最近の商品は横置き・縦置きに対応しているものが多いようですが、購入時にはチェックしましょう。
加温時のLED点灯
サーモスタットのあるタイプは大抵LEDランプは付いていますが、オートヒーターの場合、付いていないものも多いようです。
個人的にはLEDが付いていないと見た目変化がなく、ちゃんと動作いているか心配なので、LED付きが好きです。
ヒーターの交換時期
一般的にはヒーターの交換は1年に1回、サーモスタットの交換は5年程度と言われています。
実際にどのくらいで交換したら良い、という目安はありません。
車のオイル交換や部品交換と同じで、ひとそれぞれの考え方次第ですね。
ウチの場合、冬でも室内温度が割と暖かい環境で飼育しています。
ヒーター故障が即、魚の命が危険になることは無いと思っているので、故障するまでヒーターは交換しません。
その代わり、すぐに交換できるようにヒーターの予備はストックしておくようにしています。
ヒーター故障時のリスクと、かけられるコストのバランスで決めましょう。
おすすめのヒーター
結局のところ、どのヒーターを選べばよいの?ということになりますが、
・温度固定の飼育でよいのであれば、値段が断然安く使いやすいオートヒーターがお勧め
・長く熱帯魚飼育を続ける方は、使用方法が柔軟でランニングコストの安いサーモスタット分離型がお勧め
・サーモスタット+ヒーター一体型は長い目で見ると割高になりますが、価格と機能のバランスが良いのでこれからアクアリウムを始める方などは選択肢としてはアリ
以下、おすすめのヒーターを紹介しますのでヒーター選びの参考にしてください。
比較がしやすいように150W前後のものにそろえて紹介しているので、水槽サイズに合わせてラインナップから選択してください。
サーモスタット分離型
GEX セーフカバーナビパック
<絶賛使用中>
・難燃性樹脂カバー付き
・縦置き・横置き可能
・空焚きしても再使用可能
・メーカー保証が2年
コトブキ セーフティヒートセット
<気になる商品No.1>
・サーモスタットET-300XとセーフティヒーターSP160Wのセット
・ブラック管採用なので水槽内でも非常にスッキリ
・カバー無しでも低温設計で魚にやさしい
・サーモスタットET-300Xはオートヒーターの接続も可能
エヴァリス マイクロセーフ パワープラス NX 150W
<国内専業メーカーで安心>
・国内唯一の水槽用ヒーター専門メーカー
・1本1本手作りで信頼度が高い
サーモスタット+ヒーター一体型
GEX セーフカバーヒートナビ
<絶賛使用中>
・価格.com 売れ筋ランキングNo.1 ※2020年11月7日現在
・価格が安い
・難燃性樹脂カバー付き
・縦置き・横置き可能
・空焚きしても再使用可能
・メーカー保証が2年
エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R150AF
<国内専業メーカーで安心>
・国内唯一の水槽用ヒーター専門メーカー
・1本1本手作りで信頼度が高い
オートヒーター(温度固定型)
エヴァリス プリセットオートヒーター AR 150W
<国内専業メーカーで安心>
・国内唯一の水槽用ヒーター専門メーカー
・1本1本手作りで信頼度が高い
GEX スタンディ
<初めて購入するなら>
・難燃性樹脂カバー付き
・縦置き・横置き可能
・空焚きしても再使用可能
・メーカー保証が2年
コトブキ ツーウェイオートSP
<スッキリレイアウト>
・ブラック管採用なので水槽内でも非常にスッキリ
・カバー無しでも低温設計で魚にやさしい
テトラ 26℃ミニヒーター
<絶賛使用中>
・とにかく安い
まとめ
ヒーターを選ぶ時のポイントとお勧めのヒーターを紹介しました。
ヒーターは飼育環境に合わせて適したものを選ぶことが大切です。
ご自分の使用用途に合った製品を選びましょう!
ヒーターを設置する際は温度計も必須です。
温度計を設置する際のポイントの記事もありますので参考にしてください。
ではでは。
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